
4月23日「神戸セーラーボーイズ」お披露目会公式レポート

「神戸セーラーボーイズ」始動!
まるで彼らの門出を祝うかのような快晴となった4月23日、翌24日の始動に先駆け、AiiA 2.5 Theater Kobeにて「神戸セーラーボーイズ」のお披露目会が行われた。
「神戸セーラーボーイズ」のメンバーは、全員がオーディションで選ばれた13歳から18歳までのティーンエイジャーの少年たち。才能に溢れ、未来の演劇界での活躍の可能性を秘めたフレッシュな原石である彼らが、AiiA 2.5 Theater Kobeの劇場を拠点として、舞台を中心に活動していく。

(上段左から:奥村頼斗、明石侑成、石原月斗、塚木芭琉、中川月碧、下段左から:崎元リスト、髙橋龍之介、津山晄士朗、田中幸真、細見奏仁)
スクリーンに名前が投影されると、ひとりずつ登場し、ターンをしたりアクロバットをしたり、個性豊かなお辞儀で挨拶をしていく。そして、神戸の街をイメージした「神戸タータン」を用い、中等部は爽やかな水色、高等部は大人っぽいブラウンの制服に身を包んだ10人がステージに勢ぞろい。初めて立つステージに緊張の面持ちを見せるものの、自己紹介では元気よく「神戸セーラーボーイズ」の一員としての意気込みを語っていた。
オープニングトークでは、これからの活動として、演技とダンス、そして“合唱”を取り入れた公演を行っていくことを発表。さらに明石は「公演の内容は“クラシカルな原作に新たな解釈を交えて制作するオリジナル公演”と“僕ら自身の物語をオリジナルストーリーとして制作するセミフィクション公演”の2種類を上演する」と明かす。自分を元にした役を演じるセミフィクション公演については、田中が「少し恥ずかしい気もしますが、もっと僕たちのいろいろな一面を見てほしい」と話すと、続けて塚木も「それぞれのリアルな悩みや特技を活かした公演になると思う」と期待を言葉にした。
今回のお披露目公演でも披露する合唱についてMCの浅越ゴエからミュージカルとは違うのか、と質問されると、「合唱を取り入れることで、みんなで心をひとつにしてハーモニーを作る合唱劇になると思う」「そして、合唱やミュージカルだけではないいろいろな歌を歌うので公演をお楽しみに!」と津山と石原が見どころをアピールしていた。

メインとなる合唱では2曲を熱唱。1曲目は松任谷由実の名曲『やさしさに包まれたなら』。最初に崎元と髙橋のボーイソプラノが響き渡り、それぞれが割り振られたパートを丁寧に歌いあげていく。時折互いに見つめあって歌う姿も見られ、どこか微笑ましくもあり、サビではボーイズたちの見事なハーモニーを聴くことができた。2曲目は映画「MANKAI MOVIE『A3!』~SPRING & SUMMER~」オープニングテーマ、『20 for colors ~SPRING & SUMMER』。細見が得意のピアノでイントロ部分を奏でると、ハイタッチをし円陣を組んで気合を入れる10人。

「神戸セーラーボーイズ」としてようやくスタートラインに立った彼らの間には、すでに絆が芽生え始めていることを感じさせる一幕も。1曲目とはまた雰囲気を変えてフレッシュさ全開の『20 for colors ~SPRING & SUMMER』。
振り入れもしてあり、彼らの目指す“合唱”を取り入れた公演の一端を垣間見ることができた。 最後に元気いっぱいにフォトセッションを終えると、中川が代表して「神戸を拠点に関西の演劇を盛りあげていきながら、10人でよき仲間、熱きライバルとしてともに成長していきます。高みへと駆けのぼっていく僕らの青春の一瞬をお見逃しなく。神戸セーラーボーイズの応援をよろしくお願いします!」と締めくくり、初々しさの残る「神戸セーラーボーイズ」のお披露目会は、会場からの温かい拍手に包まれて幕を閉じた。
ついに第一歩を踏み出した「神戸セーラーボーイズ」。すでに6月にはセミフィクション公演「Boys×Voice306」の上演が決まっている。
彼ら自身の物語となるセミフィクション公演がどのような仕上がりになるのか、今から期待に胸が膨らむ。
10人の少年たちがこれからどんな道を歩んでいくのか、どんな姿を見せてくれるのか、楽しみに見守っていきたい。